現地校のクラスレベルと大学進学

【前学年の成績で次のクラスが決まる】
アメリカの現地校、新年度に履修するクラスは前学年の成績で決まります。例えば7年生のMathで成績が良く、学校区で行うテストに合格した場合は8年生で1学年先取りができます。また、逆に成績が悪い場合は同じ数学でも内容を落としたクラスになります。日本と大きく違うのは、小学校から高校までこの仕組が連続していることです。例えば、日本では小学6年生で算数を3で終わっても、中学に入れば皆同じく中1数学を始めます。その時点で小学校の成績に応じて履修するクラスが異なることはありません。そして、高校に行けば中学校の成績とは無関係に皆同じクラスを取るわけです。しかし、アメリカでは、Elementary 6年生の成績でMiddle School7年生のクラスが決まり、8年生の成績でHigh School9年生のクラスが決まります。Elementary Schoolは勉強しなかったけれど、Middle Schoolで頑張ればいいや、というわけにはなかなかいきません。特にHonors(上位クラス)や AP (Advanced Placement Test)クラスなど上位大学への進学に不可欠なクラスを履修したい場合には、学年が早いうちからAをキープし、学年が上がるごとに上位のクラスに進んでいく必要があります。

【アメリカの大学進学はGPAが勝負】
上位大学への進学には上位のクラスを履修する必要があります。UCLAやUC Berkeleyに代表される公立上位大学、Stanford, Harvard, Yaleなどの上位私立大学の主な選考基準は現地校の成績(GPA)と標準テスト(SAT/ACT)です。
GPA (Grade Point Average)とはAを4点、Bを3点、Cを2点、Dを1点として平均をとったものです。大学進学にはAcademic GPA(数学・理科・英語などの勉強科目のGPA)が用いられます。GPAが4.0というのはall Aということです。しかし、2013 FallのUCLAの合格者のGPAの平均は4.40 (UCLA homepageより)です。オールAで4.0なのにどういうことなのでしょうか。実は高校の上位のクラス(Honors. APクラス)はGPAをプラス1点して計算されるのです(A-5,B-4,C-3,D-2)。ですから、全てのクラスを上位クラスだった場合でオールAの時にはGPAは5.0になるわけです。UCの場合は10・11年生の成績が選考対象になりますので、10年生で上位クラスを履修していないとGPAで4.0を超えることはできません。

【上位のクラスを取るためにすべき事】
上位クラスに入るには履修する科目をAで終わらせることです。さらに数学とEnglishは学年末の標準テスト(来年はCommon Core SBAが使われると思われます)の成績で決まってきます。
来年良い成績を残すために、夏の時期に少しでも先取りしておくことが重要です。例えば秋からGeometryを取る場合はこの夏に図形の用語なども予習しておくといいでしょうし、証明の仕方などを習っておくことも役に立ちます。Scienceも言葉や内容が日本とは違うことも多いですので、夏に先取りして9月からスタートダッシュをかけましょう

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